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2020年09月18日

将来の電力、9割強確保 容量市場が初入札 価格に課題 経済 環境エネ・素材


将来の発電能力を取引する「容量市場」の初の入札結果がまとまった。目標としていた供給量の9割強を確保したが、約定価格はほぼ上限の1キロワット当たり1万4137円だった。市場創設の目的である火力発電などの新設・更新費用の確保には一定の効果があったものの、容量の買い手である電力の小売事業者からは約定価格に不満が出ている。

17日の総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の部会に経済産業省などが報告した。容量市場は発電事業者が小売事業者から発電所を維持する資金を得るための新しい電力取引市場だ。天候次第で出力が変わる再生可能エネルギーの普及につれて、電気を安定的に供給できる電源の重要性は増している。一方で電力市場の自由化によって火力などの高コスト電源は価格競争にさらされて更新費用が十分に確保できない恐れが出てきた。

このため、小売市場でのシェアに応じて小売事業者に一定の容量の購入を義務付けた。発電事業者は容量を売却することで費用を安定的に確保できる。

入札では2024年度に必要な容量を対象にした。約定した総容量は1億6769万キロワットで、目標調達量の約94%を確保した。あらかじめ設定された上限価格は1キロワット当たり1万4138円で、今回の約定価格はほぼその上限に達した。供給力の新設などに必要とされる9425円を大幅に上回っている。

約定価格が低すぎれば電源の新設・更新費用を確保するという容量市場の目的が果たせなくなる。ただ、今回の結果は小売事業者の強い不満につながった。今後は上限価格の設定方法など入札制度を検証し、必要な見直しを実施する。

posted by Mark at 00:06| Comment(0) | おすすめ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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